【FluentPet】愛犬と話そう!ロッティのコミュニケーションボタン訓練日記~4か月目~

コミュニケーションボタン

こんにちは!こちらのページでは愛犬・ロッティのFluentPet(コミュニケーションボタン)の4か月目の訓練日記を公開させていただきます!
これからコミュニケーションボタンを始めたいと考えている方、今現在訓練中の方、ちょっと興味があるといった方に参考にしていただけると嬉しいです♪

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はじめに

こちらの記事を作成している時点では、ロッティがボタンを完全にマスターしているとは到底言えない状態です。しかし、私自身がFluentPetを導入する前、既に使える状態の子のお手本もすごく参考になるけれど、まだ使えない状態の子がどうやってステップアップしていったかの成長記録をもっと見られたらなぁ!と強く思っていました。その気持ちから、まだまだ勉強中の身ではありますが、リアルな訓練記録をブログといった形で公開したいと思います。

また、訓練日記では実際に行った内容をありのまま記録として記載しております。そのため、今振り返ると避けるべきだった方法なども記載しております。
教え方を知りたいという方は別途、「ボタンの教え方」の記事をシリーズとしてご用意しておりますのでまずはそちらをご覧ください

参考書籍

当記事は世界で初めてボタンを通じて犬と会話をした言語聴覚士、クリスティーナ・ハンガーさんの著書「世界ではじめて人と話した犬ステラ」(早川書房)を参考にしています。

言語聴覚士としての知識や経験を基に、愛犬・ステラちゃんにどのように言葉を教えたかがわかりやすく書かれています。一般的なHow-to本ではなく、ステラちゃんとの出会いや自身の仕事での気づきなども織り込まれたエッセイとなっており、読み進めるうちに自然と根本的な考え方が身につく良著です。

【3か月と9日目】2022年11月10日

一からやり直し

11月1日から読み始めたクリスティーナ・ハンガーさんの本を読み進めるうちに、「進め方がまずいかもしれない…」と思い始め、思い切って一からやり直すことにしました。
ボタンを「あそぼ」と「ごはん」の2つに減らし、それぞれ別のマットに設置。
「ごはん」ボタンはごはん皿の横に、「あそぼ」ボタンはリビングとダイニングの間にある柵の手前に設置しました。これまで出しっぱなしにしていても、ロッティはボタンにあまり興味を持たなかったので、私がロッティに構える時のみボタンを出し、それ以外の時はしまうようにすることで、ボタンに意識が向くようにしました。

これまでの状況

  • 5つのボタンから開始
  • ロッティの部屋にボタンを常時設置
  • 夕食後のふれあいタイムでは一部のマットをリビングに移動し、モデリングしながら遊ぶ
  • ボタンは全部で9つ
  • ロッティはふれあいタイムではボタンを押すものの、それ以外のタイミングでは自発的にボタンを押すことはなかった

※モデリングって何?という方はこちらの記事の「モデリングを続ける日々」の内容をご覧ください。

今回の変更点

  • ボタンを「あそぼ」「ごはん」の2つに減らす
  • 私が構える時のみボタンを出す

これまでの進め方で具体的に良くなかったと思ったこと

  • 最初の段階から一度に5つものボタンを導入してしまった→
    ハンガーさんは「外」のボタン1つから導入し、愛犬・ステラちゃんが「外」を使いこなす前に「水」「遊ぶ」の2つを増やした。
  • 全てのボタンを一か所にまとめていた→
    ハンガーさんはそれぞれのボタンを異なる場所に設置していた。
  • ボタンの配置にもっと余裕を作っておけばよかった
    →ロッティはボタンとボタンが隣り合っているものはあまり押さない傾向がみられた。

※どの点も問題なくできる子はいると思うので、一概に悪いとは言えません。

ロッティ
ロッティ

FluentPetのガイドにも「最初は1~3つのボタンから始めよう」って書いてあるんだ。最初から5つのボタンは僕にはちょっと難しかったよ~!

【3か月と10・11日目】2022年11月11日・12日

ひたすらモデリング

「あそぼ」ボタンでは遊んでもらえる、「ごはん」ボタンではごはんをもらえることを教えるために、ひたすらモデリングをしました。

すると、前は促さないとボタンを押さなかったのに、マットを出すとすぐ押すようになりました!
これまではボタンがたくさんありすぎて、選びにくかったのかもしれません…。

ただ、何か要求がある時にボタンを押すといった具合で、適切なボタンを適切な時に押せているわけではありませんでした。

【3か月と13日目】2022年11月14日

「あそぼ」をたくさん押した

この日は「あそぼ」ボタンをたくさん押しました!
夫が帰宅した時、ロッティが玄関を見つめながら何度も「あそぼ」を押していた姿がとってもかわいかったです♡
夫は帰宅後、まず自室で着替えてからリビングに来るので、その間私が引っ張りっこにお誘いしましたが全く目もくれず、夫の部屋の方向を見つめながら「あそぼ」ボタンを押し続けていました。ただ遊びたいんじゃなくて、夫と遊びたかったんですね。

「コング」ボタンの追加

また、この日は「コング」ボタンを増やしました!
これまで「あそぼ」ボタンを押したときは引っ張りっこをしていましたが、「あそぼ」を押した後に引っ張りっこに誘っても、他の遊びがしたい様子を見せることが増えたためです。

「コング」ボタンは設置後すぐに押し、私が「コングね!」と言いながら準備をしに行くと、そわそわ嬉しそうに待っていました。すぐにボタンの意味を理解したようで、私が準備をしている間に催促するように「コング」ともう一度ボタンを押しました。
そのあとも立て続けに何度も押すものだから、この日はすぐマットを撤去しました。

当時の設置ボタン

1.あそぼ  2.ごはん  3.コング

【3か月と14日目】2022年11月15日

「くんくん」ボタンの追加

あまりにコングボタンばかり押すので、他のお遊びのボタンを増やしてはどうかと考え、「くんくん」(クンクンマットなど)を追加しました。2回ほどモデリングしましたが、この日はこのボタンを自発的に押すことはありませんでした。

当時の設置ボタン

1.あそぼ  2.ごはん  3.コング  4.くんくん

【3か月と15日目】2022年11月16日

「くんくん」は何が起きるかな?

「くんくん」も自発的に押すようになりました。が、まだ何が起きるかを探っているような雰囲気で、まだしっかりと内容を理解しているわけではなさそうです。

【3か月と16日目】2022年11月17日

とにかくコングが好き

なんとなく「くんくん」の意味も分かってきた印象を受けました。
しかし、コングの方が圧倒的に押します。コングは最初のころ、特別なおやつを詰めてあげていたので、他のお遊びより好きなのかもしれません。このころからフードだけを詰めてあげるようにしました。

【3か月と17日目】2022年11月18日

「おさんぽ」を追加

「おさんぽ」を増やしてみました。が、全く押す気配が見られません(汗)

当時の設置ボタン

1.あそぼ  2.ごはん  3.コング  4.くんくん  5.おさんぽ

「ごはん」ボタンはごはん皿の横に。
その他のボタンは柵の前に設置。

【3か月と18日目】2022年11月19日

「あとで」を使うとボタンへの興味が薄まる?

この日は私が休みでほとんど家にいたので、構える時も構えない時も、家にいる間はボタンを出しっぱなしました。

その結果、どうだったかというと…めっちゃ押す!!!ボタンの内容を要求しているというより、構ってほしいといった印象でした。

押されるボタンの割合は「コング」8、「くんくん」1、「あそぼ」1といった具合。

日中はできる限り対応するものの、夕食作りなど、どうしてもやらなければいけないことはあるので「あとで」を口頭で何回も使ってしまいました。
夫に「“あとで”を使いすぎると、ボタンを押しても何も起きないと思われちゃうんじゃない?」と指摘されました。それは確かに心配だけれど、ゆくゆくはボタンを出しっぱなしにしたいので、思い悩みました。

結論としては「あとで」をたくさん使っても、ロッティはボタンへの興味を失いませんでした。
順調とは言えないものの、3ヵ月間ボタンを使っているので、「ボタンを押しても何も起きない」とは思わなかったようです。

クリスティーナ・ハンガーさんも著書の中で、ものや活動を表すボタンをわんこがしっかり理解しているなら「おしまい」や「あとで」といった言葉をボタンに取り入れることをお勧めされています。
さらに、お断りした要求とは別に、代替案を提示することもオススメしています。
 例.犬「おさんぽ」→人「おさんぽ、あとで。いま、コング。」など
また、わんこが必ずしもそのボタンを【要求】として押したわけではないかもしれません。
どういった意味合いで押したのかが伝えられるようなボタンを増やすこともまた一案だとおっしゃっています。
 例.犬「おさんぽ」→①「おさんぽ(いきたい)」かもしれないし、②「おさんぽ(大好き)」かもしれない。③「おさんぽ(たのしかった)」かもしれない。()内の意味を持つボタンを増やすことも検討してみましょう!

【3か月と19日目】2022年11月20日

一進一退

前日に「あとで」を多用したからか、ボタンを適当に押すように…。
コングを見つめながら「くんくん」を押したり、夫を見つめながら「コング」を押して、夫に甘噛みを仕掛けに行ったり…。すっかり落ち込んだ一日でした。

【3か月と20日目】2022年11月21日

一安心

この日は前日と打って変わって、適切な時に適切なボタンを押していました。
気づいたのですが、夫がいる時は興奮しがちなので、それが原因かもしれません。
(夫は割と激しめに遊ぶので、ロッティが興奮しがちです(汗))

「おいで」ボタンを追加

何か用事があるわけではなく、ただ近くに来てほしいという時があるように感じたため、「おいで」ボタンを追加しました。「come」や「来て」などの方がいいのかな?とも思いましたが、これまで「おいでー」と言っていたので、私の方が今更切り替えるのが難しそうだったので、そのまま使うことにしました。
ロッティに「おいで」と言われるなんて…想像しただけでかわいい!!めちゃくちゃワクワクしながら設置しました(笑)

当時の設置ボタン

1.あそぼ  2.ごはん  3.コング  4.くんくん  5.おさんぽ  6.おいで

【3か月と23日目】2022年11月24日

「おいで」はなかなか押さない

「おいで」が自発的に押されることは今のところなく、日々が過ぎました。
(もともとロッティの可動範囲は広くないので、ボタンから離れた場所にロッティがいることが少なく、モデリングする機会が少ないのも原因です。)

この日は私が別室に行った瞬間に「あそぼ」のボタンを押しました。もちろんダッシュでロッティのところに行き、めちゃくちゃ遊びました(笑)

【3か月と25日目】2022年11月26日

「コング」「くんくん」「おしまい」を理解していると判断

相変わらず「コング」ばかりめちゃくちゃ押すロッティでしたが、この日は「コング、おしまい」とモデリングすると、「くんくん」と押しました。
その後「くんくん」を何度かした後「くんくん、おしまい」とモデリングすると、ピーピーと切なそうに鼻を鳴らしてテレビの前に静かにおすわりをし、また暫くしてから「コング」を押したので、また「おしまい」と伝えると、抗議するように「コング」を連打していました!「コング」「くんくん」「おしまい」の3つをしっかり理解していると感じた出来事でした。(まだ「おしまい」のボタンは設置していませんが。)

そのほか、「おいで」のボタンを自発的に押して首を傾げていたので、すぐに「はーい!」と言って駆け寄ったらきょとんとしていました。「おいで」がどういうボタンなのか、少しずつ理解してくれるといいな。

そろそろボタンを出しっぱなしにしてもいいかも?

この日は私が休みだったので、日中はずっとボタンを出しっぱなしにしましたが、ボタンを押しまくって困らせられることはなく、お昼に二回ほど押した後は18時ころまで押しませんでした。ハンガーさんの著書にも段々とこちらの生活リズムや状況を理解してボタンを押すようになると書かれてありました。もうそろそろボタンを出しっぱなしにしても良さそうかな?

【3か月と27日目】2022年11月28日

「おいで」ボタンも理解した様子

この日は「おいで」ボタンを3回も押してくれました。
私が掃除で離れている時に押して、すぐに駆け寄ったのが嬉しかったようです。
また、「ごはん」ボタンを出しっぱなしにしていたら、こちらも何回も押しました。
昨日から茹で野菜をあげているから、それが美味しくて押しているのかな?

私が家にいる時はボタンを出したままに

近頃のロッティの様子から、ボタンを出しっぱなしにしても良さそうだと判断し、まずは私が家にいる時は出したままにすることにしました。
「伝えたいことを伝えたい時に伝えられる。」というのが本来のコミュニケーションのあるべき姿だと、ハンガーさんの本を読み進めていくうちに再認識し、既にいくつかのボタンを自主的に押すようになっている状況から、出したままにしてもボタンへの興味が薄まる危険性は少ないと考え、決めました。

【3か月と28日目】2022年11月29日

家族の名前ボタンを追加

「ロッティ」「だいちゃん(夫)」「まな(私)」のボタンを追加しました。

設置して暫くは押しませんでしたが、私たちが晩御飯を食べ始めたときに「だいちゃん(夫)」「まな(私)」のボタンを連打(笑)。意味はわかっていないと思うけれど、興味は持ってくれているようです。

当時の設置ボタン

1.あそぼ  2.ごはん  3.コング  4.くんくん  5.おさんぽ  6.おいで
7.ロッティ  8.だいちゃん(夫)  9.まな(私)

【3か月と29日目】2022年11月30日

模様替えとマット置き場の大幅変更

ロッティの活動範囲を拡大し、ロッティの部屋に常時ボタンを置いておけるようにするため、模様替えをしました。これにより、マットの置き場所を大幅に変更しました。

これまで

  • 柵の手前にマット2枚(ボタン5つ)、ソファの前にマット1枚(ボタン3つ)、ごはん皿の横にマット1枚(ボタン1つ)を設置。
  • 私が家にいる時のみマットを出す

今後

  • ロッティの部屋の、入って右手にマット3枚(ボタン8つ)、左手にマット1枚(ボタン1つ)を設置
  • 常時設置

マットの置き方を大きく変えてしまったため、この日はほとんどボタンを押さなくなってしまいました。これで良かったのか、早くも後悔が頭をよぎりますが、今後のことを考えての選択だったため、しばらくは様子をみることにしました。

ボタンの理解状況

1.あそぼ

2.ごはん

3.コング

4.くんくん

5.おさんぽ

6.おいで

7.ロッティ

8.だいちゃん(夫)

9.まな(私)

※黄色のマーカーが引かれている単語が理解済と考えられるものです。

まとめ

3か月目の訓練日記は以上です。

とうとうロッティが自発的にボタンを押すようになりました!これまでが嘘のように成長したと言えます!
今思い返すと、なんて計画性のない進め方だ…。と自分で呆れてしまいます。これでも一応、FluentPetのガイドや他のボタンユーザーさんの情報は調べたんですが…。情けないです。
しかも、この後もまた大幅に模様替えするという見通しの甘さです(汗)
ロッティ、負担をかけてごめんね…。

失敗ばかりの訓練日記ですが、ボタントレーニングの進みが思わしくなく、悩んでいらっしゃる方がもしおられれば、何かの参考になると嬉しいです。
ご覧の通り、やりなおす前は9個のボタンでしたが、1か月間で同じ9個のボタン導入まで進みました。単語の理解も上手くいけば、1日で済んでいるものもあります。回り道が近道になることもあるんですね。

また、進みが早いことや沢山のボタンを操れることがゴールではないと私は思います。
ご自身の動物さんよりはやく、たくさんボタンを使う動物さんを見つけると落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
しかし、コミュニケーションボタンのゴールは「動物が伝えたい時に、伝えたいことを伝えられる。」ことがゴールだと思います。焦らず気長に、一緒に頑張りましょう!

来月はとうとうロッティと会話をします!次回の投稿もよろしければご覧ください♪

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次の訓練日記はこちら
【FluentPet】愛犬と話そう!ロッティのコミュニケーションボタン訓練日記~5か月目~

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2022年8月に言語ボタンを開始!
最初の3か月は全くボタンを押さず、順調とは言えないスタートでしたが、失敗談も含めてリアルな情報をお届けします。


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